医療分野に貢献する

空気流制御と粉体技術を応用した
オーダーメイドのデバイス開発支援

自動車部品開発で培った空気流制御技術と粉体技術を応用し、医療用デバイスの開発支援を行っています。製剤の特性に合わせ、オーダーメイド方式で基礎研究から量産までトータルにサポートします。
また、医療分野以外での技術・デバイス開発支援も行っています。

私たちの強み
  1. 自動車部品開発で培った空気流制御技術
  2. からくり機構を駆使した機能設計とハンドヘルドの粉体送達技術
  3. 製剤開発におけるオーダーメイドのデバイス開発支援
  4. 医療以外の分野にも対応可能

自動車部品開発で培った空気流制御技術

当社は、航空機用機器の製造からはじまり、自動車部品の製造も長年行っておりました。
燃料と空気を最適な状態で混合する自動車部品開発で培った空気流のコントロール技術、安全性を追求した製造、品質管理のノウハウを応用し、医療用を中心に各種デバイス開発支援を行っています。

からくり機構を駆使した機能設計とハンドヘルドの粉体送達技術

当社は、粉体デバイスの構成技術である「流動化」「粉体計量」「噴霧」「分散」において必要な場所に、必要な量を、安定して届けるためのノウハウ、実績を持っています。
技術の詳細についてはお気軽にお問い合わせください。

技術1 流動化

流動性とは、粉体のサラサラ度合いや動かしやすさを表します。流動化とは、空気の流れの中に均一で留まることの無い粉体の流れを構成する技術のことです。均一な粒子の流れは、投与の安定化に繋がり、デバイスを構成する重要な基礎技術となります。当社は、独自の空気通路構成技術により、流れを制御し、粒子に適切な流動化の状態を創り出します。

技術2 粉体計量(空隙率制御)

計量精度の向上のカギは、粉体の空間(空隙率)の均一化にあります。当社では、粉体の格納空間と秤取皿の構成から、独自のすり切り計量動作により空間の均一化を実現します。

技術3 噴霧(経鼻製剤の散布)

圧縮性の流体である空気の特性を把握し、使用者、使用方法に依存せず、粒子の物性に応じた流れを構成し、噴霧制御を可能とします。

技術4 分散(経肺製剤の微粒化)

2次粒子※として構成される製剤の有効成分を適切な場所に導く(吸入)には、到達部位に応じた空気力学的粒子径への構成(分散)が必要となります。独自の衝突、旋回、逆流など空気流構成技術により、有用な分散を実現します。

※2次粒子とは、粉体生成時にその粉体を構成する1次粒子の集合体でありながら、あたかも単一の粒子として挙動する凝集粒子のことです

製剤開発におけるオーダーメイドのデバイス開発支援

当社は、粉体Drug Delivery System(DDS)デバイスの開発支援を行っておりオーダーメイド方式でお客様のご要望を最適化致します。製剤の性能発揮、使いやすいデザイン、低コストなど様々なご要望を承ります。

当社のデバイス開発コンセプト

「デバイス」「製剤」「使い方」の協調により
患者様のQOL向上を目指しています。

デバイスのみの最適化ではなく、投与システム全体の最適化を図り、システム全体が協調することにより、患者様のストレスを抑え、安心して治療に専念できる投薬制御を目指しています。

デバイス開発支援のプロセス

ロングタームサービス:製剤開発の初期から販売までをカバーするサービスで、デバイス開発に効果的です。
ショートタームサービス:お客様の必要とするプロセスを単発で支援いたします。複数のサービスから必要な支援を選択していただきます。

性能開発について

定義付け
開発対象の「デバイスとは何か」を明確にします。
ご要望などから情報を共有化し、必要とされるものが何かを明確化することが定義付けです。
機構開発
お客様のご要望や目的に応じ、 一品一様で定義付けされた開発を進めます。
例:予算・開発期間・患者層・ディスポやマルチなどの形態・お客様特有の制約事項などへの適合。
試作
実験用、 臨床用、 先行生産など用途に応じた対応を行います。
評価
定義付けしたデバイスの確認・検証を行います。
局方記載の試験法のほか、ヒトの吸入状態を再現した吸入パターン評価や気道モデルの 活用など、弊社独自の評価手法をご提案いたします。
その他の取り組み
吸入指導に活用する吸入モニターなど、 投与システム全体の有効性を向上させるための サポートを実施しております。

意匠開発について

意匠は、性能・機能維持はもちろん、お客様の企業イメージやユニバーサルデザインなど、 商品価値向上に 寄与する重要パートとなります。
意匠を重視する性能開発など、多くの制約に適応できるノウハウを持ち合わせております。

医療以外の分野にも対応可能

当社は、高い安全性・安定性が求められる医療分野のデバイス開発に長年携わってきました。食品・化粧品など人体に直接作用するものから、農薬等の危険物まで、幅広い分野のデバイス開発を安心してお任せいただけます。

食品計量器具

粉ミルク、プロテイン、小麦粉等粉類、コーヒー、散剤計量、調味料、すりごまなど

食品噴霧器具

調味料、防腐剤(お弁当等)、冷蔵庫内除菌など

化粧品噴霧器具

フェイスパウダー、ベビーパウダー、お香、香水、ハンディーミスト、スチーマー
喉ミスト、口臭予防、汗臭予防

園芸用計量・噴霧器具

プランター・植木の栄養剤、農薬噴霧など

その他

洗濯洗剤、柔軟剤、融雪剤、建築用資材など

食品・化粧品・園芸用品など
あらゆる粉体の計量・噴霧に対応可能

試験・開発環境

各種測定・評価を行うための機器を取り揃えており、目的・用途に合わせてお客様をサポートいたします。

日本薬局方収載(吸入剤試験)のUSP試験法に適用した評価

  • COPLEY社 DDU(Delivered Dose Uniformity)試験
    吸入・点鼻粉末剤の送達量均一性試験)
  • COPLEY社 APSD(Aerodynamic Particle Size Distribution)試験
    (吸入・点鼻粉末剤の空気力学的粒度試験)

独自の取組

  • 吸入パターン解析と再現
  • 経鼻製剤の経肺度合確認
  • 経鼻・経肺モデルを使用した粉末散布状況確認 等

大学や研究機関と連携し、当社デバイス等を使用した研究・論文作成のサポートも行っています。

  • 大阪医科薬科大学
    • Journal of Drug Delivery Science and Technology, 2018, 48, 137-144
    • International Journal of Pharmaceutics, 2019, 555, 280-290
    • Advanced Powder Technology, 2019, 30, 2422-2429
    • European Journal of Pharmaceutical Sciences, 2021, 156, 105600
    • Crystal Growth & Design, 2021, 22, 1143-1154
  • 滋賀医大学・立命館大学・京都大学
    • Biol Pharm Bull, 2021, 44, 822-829
  • 岐阜薬科大学
    • Molecules, 2022, 27, 5158
  • 東京農工大学
    • Colloids and Surfaces B: Biointerfaces, 2017, 159, 318-326
  • 名古屋市立大学
    • Biol. Pharm. Bull, 2023, 46, 201-208
    • International Journal of Pharmaceutics, 2023, 644, 123324

医療機器開発室(横浜市鶴見区)

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