計量機自主点検マニュアル
ガソリン計量機を安全・安心にお使いいただくための自主点検マニュアル
「安全で安心な給油」のために、SSスタッフの皆様による自主点検はとても大切です。
消耗の激しい部品(ノズル、ホース、スイベル)や営業中には目視できない部分(計量機の内部)の点検のポイントをご紹介します。
「安全継手」「ステッカー類」「静電気除去シート」の"点検方法"と"交換の目安"、さらに計量機各部の点検項目、方法や交換の目安の詳細については、ご購入頂いた製品に添付されております『日常点検マニュアル』をご覧下さい。
点検内容
計量機点検
ノズルやホース・安全継手の油漏れは計量機のモーターを回し(ポンプON状態)各部からの油のにじみ・漏れ、計量機全体からの異常音・振動を点検してください。
計量機が振動したり、異音がする場合にはご使用を中止し、最寄りの当社支店・営業所にご連絡ください。
点検時は以下にご注意ください。
- 計量機のノズルをノズル掛けから外します。
- セルフの場合は給油許可を出してください。
- モーターが回りポンプ圧が各部にかかった状態で、ノズルレバーを絶対に引かないでください。油が吹き出し危険です。
部品交換について
消耗部品は、使用頻度や周辺環境によって、短期間で亀裂や破損が生じ、油漏れ等の重大事故を引き起こす危険があります。
ご使用期間の長短にかかわらず、目視点検によって、亀裂や破損等の兆しが見受けられましたら、お早めに最寄りの当社支店・営業所にご連絡をお願いします。
消耗部品リスト
部品名称 | 交換目安 | 定期交換の目安 | |
---|---|---|---|
ノズル | 本体 | 損傷・接合部やノズル先端 からの油のにじみ・タレ | 使用開始から250万L または使用開始から 5年の早い方 |
ノズルパイプ | 先端・検知孔のつぶれレ | ● 先端内径が14mm以下につぶれた時 ● 検知孔が1mm以下につぶれた時 |
|
導電グリップ | 破損・はがれ | 使用開始から3年経過したとき | |
● スプラッシュガード ● ベーパリカバリーブーツ |
損傷・変形 | ||
ノズルカバー | 損傷・破れ | ||
スイベルジョイント | ● ノズルスイベル ● スイベルジョイント |
損傷・接合部からの油のにじみ、回転不良分離部が開いている | 使用開始から250万Lまたは使用開始から3年の早い方 |
安全継手 | 漏れ、油のにじみ、錆び、車の誤発進事故 | 使用開始から250万Lまたは使用開始から3年の早い方 | |
短ホース・ホース | ゴムホース | ひび割れ、亀裂、外傷、ふくらみ、導通不良、車の誤発進事故 | 使用開始から150万Lまたは使用開始から3年の早い方 |
外面コーティングホース | ひび割れ、亀裂、外傷、ふくらみ、導通不良、車の誤発進事故 | 使用開始から250万Lまたは使用開始から3年の早い方 | |
ベーパリカバリーホース | ひび割れ、亀裂、外傷、ふくらみ、導通不良、車の誤発進事故 | 使用開始から250万Lまたは使用開始から3年の早い方 | |
リトラクターワイヤー | ワイヤのささくれ、被覆のはがれ | ||
静電気除去シート | 亀裂、破損、汚れ | 使用開始から3年 | |
取扱注意ステッカー | 破損、はがれ、汚れ | ||
Vベルト | 亀裂、磨耗 | 使用開始から3年 |
ご注意
- 「交換の目安」は本書の各ページに記載した損傷、変形、油漏れ等が確認された時点ですみやかに交換手配してください。
- 「定期交換の目安」は一般的な環境条件のもとでご使用になった場合の目安値で、保証値ではありません。
使用環境(幹線道路沿いのオゾンによる劣化、直射日光、塩害等)および取扱い方法状況により「期間」「使用量」は変動しますので、
ご注意ください。